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家具や木工に関する専門的なことから、全然関係無い話まで 工房の日常を私シンイチが気ままかつ赤裸々に綴るコーナー。
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昨日は福岡市博物館で行われている「国宝 鑑真和上展」へ行ってきました。

これは唐招提寺金堂平成大修理を記念し、唐招提寺の歴史的な意味と当時の唐の円熟した芸術を背景にはなひらいた天平時代の仏教美術の至宝を紹介するものです。

数々の国宝はもちろん凄いのですがやはり鑑真和上坐像・・・すごい。



なんというかそこに本人がまさに座っているかのようで、体温が伝わってくるかのような迫力。迫力といっても威圧的なものではなく、凛としているオーラというか、鑑真の人柄や思想がにじみ出ていている感じ。


瞑想している鑑真(像)を前に人々次々と手を合わせていた。


ただの像がここまで人の心を突き動かすものなのかと、またこれが1200年も前に作られたものであることにただただ驚愕し感動した。







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背もたれを編み終えました。

今回はカナコ編みに挑戦です。

前日に縦糸を編み終えていたのですが、なんか緩い感じがしたのでカナコ編み経験者のbookmountainさんに相談へ。やはり少し緩いんじゃない?ということで、昨日、全部ほどいて張りなおしました。6時間もかかってしまった・・・。

座面と違い両面仕上げなんで大変です。

ウォルナットのバーカウンターです。
3枚の天板を間接照明をはさんで連結します。







縮杢(チヂミ杢)が全体に出ていて塗装するとキラキラと独特の表情をみせます。



「暮らしの中の木の椅子展」に応募するための椅子を製作中。

椅子といってもいろんなジャンルがある。
ダイニングチェアやらイージーチェア、スツールや座椅子など多種多様。
そのなかで何を作ろうかと悩むが、とりあえず現在の自分の生活環境の中で必要な(というか、あったらいいな的な)椅子にしようと思う。決して広くないアパート。ダイニングテーブルなんかないからダイニングチェアは要らない。・・・。イージーチェアは欲しいかな。ゆったり座れてしかもそんなに場所をとらないヤツ。

ということでコンパクトなイージーチェアを作ります。


原寸を描きながら構造を考える。
材料は黒が目を引くウェンジ。重いので骨組みを細くしたいのだが粘りが無いだけにちょっと心配。ま、「ものは試しに」的に強引に行きます。



木取り。
組んであるのは背もたれ部分です。
背もたれ、座面ともペーパーコードを編む予定。


お盆前に納品したワインボトルシェルフ。







仕切りには照明が仕込んであります。




しかし盆があけても尚、残暑が厳しいです。
はやく涼しくならんかな。


CAFE CLUB DINING [SJORA]様に以前納めたブビンガのビッグテーブル。

階段、エレベーター共に入らずビルの3階(だったか5階だったか)までクレーンで吊り上げたという一品。

今回店舗移転に伴いテーブルも移動してました!?
降ろすの苦労しただろうな・・・。




コルビュジェのグランコンフォートに囲まれリッチな雰囲気。

今回このVIP ROOMにワインを飾る棚を作製。
UPは次回で。


今日で上半期仕事納め。明日から御盆休み。
たっぷり休んで下半期に備えよう。
レストランや居酒屋なんかでよく目にする呼び鈴。
樹脂製でどれも安っぽい。
ちょっとした枠をつけてやるだけで雰囲気が変わる。



手前からブビンガ、黒檀、ウェンジ。
ブラックチェリーのテーブルです。




脚はオリジナルのダイニングテーブルと同じタイプの
ストレートバージョンです。




ストレートにすることで脚と脚の内寸が多く取れ椅子がゆったり入るようになっています。
昨日、久しぶりに大学時代を過ごした山口県の宇部へ。
海水浴(漁)&バーベキューが目的である。
山陰ほど海が綺麗というわけではないが海の幸がたくさん獲れる。

といっても獲るには長年の経験がいる。
俺みたいにただヤミクモに潜っても泳ぐ前に飲んだビールですぐ目が回ってギブアップ。

大学の同級生「おっちゃん」(57歳)とその友人さんたちのおかげで豪華なバーベキューとなりました。



鮑、赤ニシ、アイナメ、カサゴ、といった海の幸。





まずは刺身で。そのあとは焼いておいしくいただきました。


にしても日焼けとはほど遠い生活で真っ白だった体は一日で赤く焼け、きょうはヒリヒリに苦しむ一日でした。
欅の文机のつづき。

脚はシンプルな縦格子にした。

脚自体を吸い付き桟で天板に付け反り止めを兼用する。



差し込み口に栓をする。



で、オイルフィニッシュ。






んーいい色。

ブラックチェリーの天板です。
サイズは850×2100。3枚剥ぎ。

まずは木どり。木目のバランスを見ながら並びや向きを考えます。



チョークで剥ぎ合わせる順番を間違えないよう印をしています。

剥ぎ合わせの方法はいろいろあります。
「いも剥ぎ」「ほんざね」「雇いザネ」etc・・・・。
ウチでは指定がない限りビスケットジョイントを使用しています。目違い(剥ぎ合わせた板と板の段差)が非常に起こりにくく簡単で速いという理由からです。

ジョイントカッターでビスケットを入れる穴を彫っていきます。





ズラーっと彫られた穴。ココにビスケットを入れ接着強度を高めます。



でこれがビスケット。サクッとしてて甘さ控えめで・・というのは冗談で、ブナのチップを圧縮したもの。ボンドの水分でふくれてさらに強度がアップ。

ボンドは2液性のPIボンドを使用しています。

剥ぎ面、ビスケットの穴にボンドを塗ったらクランプで締めて剥ぎ合わせ完了です。





さて天板の加工。

フラットばかりじゃ面白くないということで「筆返し」をつけることに。

筆返しとは民芸家具や李朝家具などにみられる天板横のピョコンと反っている部分。(下図)筆が転がって落ちないようにということだろう。たぶん。



だいたい写真のように跡付けか、「端ばめ」を加工することが多い。が、今回は天板の厚みが結構とれたので削り出すことに。コレが結構大変。



機械、電気工具、手道具を駆使して削っていく。
NCなんかあれば一発なんだろうけど。





クッとあがったところと天板との境のラインが難しいがそこが要。スッと見えるラインを目指す。しかし見た目以上に手間がかかる。

以前、欅の古材でソファーテーブルを作ったと書きましたが
その欅がまだ余っていたので文机をとの注文をいただきました。

天板に脚を「吸い付き桟」でつけて反り止めを兼ねるデザインになりました。

その吸い付き桟の蟻溝を掘ってるところ。



治具に沿ってハンディールーターで彫っていきます。



蟻溝。
三角形が蟻の頭のようというのがその名の由来とのこと。(さだかではない)英語ではダブテール(鳩の尾羽)。どっちもどっちのネーミング。



溝幅は前にも書いたが1/300くらいの勾配ですぼまっています。つまりこの天板は奥行きが500mmなので蟻溝は手前(入口)にくらべ一番奥は1.5mmくらいすぼまっていることになります。この勾配によって桟が吸い付くように天板に付くことになります。だから「吸い付き桟」。


次は天板の表面の加工。
今回はちょっと手の込んだ加工をします。
続きは次回で。

今日は海の日。
なのでメンザイを貼りまくって仕上げまくります。(意味不明)



3mm無垢材のメンザイ(うちではヒモと呼んでる)を速乾ボンドで貼っていきます。留めで。



金曜に急ぎの仕事が入って連休出勤です。
昨日は台風が来てたのでお昼であがりましたが。

ソファーテーブル(大)(小)あわせて10台。
樹種もバラバラでチェリー・ナット・シルキーオーク・黒檀の4種。



数がまとまってあるときはみんなで協力して役割分担。これに限る。1日半でとりあえず大体の形になった。後は側面のメンザイ(3mm無垢材を使用)を貼って仕上げるのみ。

火曜の朝には塗装屋さん行きです。
「暮らしの中の木の椅子展」は隔年で行われている公募展。今回が第6回。

今回こそは応募しようとインターネットなどで探していたがなかなかヒットせず「今年じゃなかったっけ?」と思っていたらなぜか募集要項が送られてきた。




やっぱしあるんじゃん。今年。

さ、プランを練らねば。

一昨年はなんだかんだ忙しく作る時期を逃した。といっても結局は自分の甘えが原因だろう・・・。

今年は結果はどうあれ「出す」ことを目標にがんばろう。

先日書いた受付カウンターの全貌。



↑腰壁には現場で石を貼る。



↑フロント側








↑カウンターの後ろにつくオープンの棚。
製作はYが担当。親方に怒鳴られながらだが形に出来るようになってきた。ひとつひとつ作り上げていくことが自信につながる。

いやーあわや大惨事に巻き込まれるとこだった。

今日、午後から福岡で打ち合わせ。
夕方、打ち合わせを終え帰路へ。

だいたい福岡市へ行くには東脊振という峠を通る。
最近有料トンネルが開通しかなり時間が短縮されたからだ。

その東脊振トンネルを越え佐賀のほうへ下っていくときにそれは起きた。

助手席に乗っていたMtzさんがいきなり、「あわわわ・・・。」
と漫画のような声をあげているので外をみてみると、

ちょうど谷越しに次のカーブを曲がった後の下り坂が見えていて
そこの崖がズルズルと滑り落ちている。

「!!」

と思ったときにはその土砂が今からまさに通らんとする道路を完全に封鎖してしまった。

目撃地点から現場まで車で下ると30秒ほど。

もう少しアクセル踏んでたら・・・・。

帰りのコンビニでパンかおにぎりか迷わなかったら・・・。

料金所のオッチャンがおつりを渡すのを手間取らなかったら・・・。

と思うと背筋が凍る。



おちたてホヤホヤ。

兎に角、立ち往生。通れない。
また福岡方面へ戻って迂回しないといけないの!?
と思っているとMtzさんが名案(奇策)を。

「旧道行けるんやない?」

そうこの大きな道が出来るまでに使われていた旧道があるんです。
でも車一台が通るのがやっとの細い山道。ましてやこんな崖崩れが起こるほど地盤は緩んでるはず。なのに旧道!?でも戻ると1時間じゃすまない。で行くことに。薄暗い山道を進む。やけにサイドの斜面が気になる。生きた心地しないなかアクセルを踏んでハンドルをきる。 無事生還。

がけ崩れの反対側へ。



こっちのほうが大きな石がゴロゴロしてる。
立ち往生してるみんなは電話したり、写メとったり野次馬化。

でもここでうろうろするのってかなり危険やろ!ということを察したか早急にUターンして下山。ということで僕らも下山。下山途中、消防車とパトカーとすれ違う。

そうか、今からあそこで仕事をしなければならないのか・・・。ホントご苦労様です。


しかし最近 山にツキがない。
先日の山での事件(過去の事件簿参照)は人災だったが今回は天災。
自然の前では人間ってホント無力。と痛感。生きてるってことを実感。






受付カウンターをゼブラウッド(突き板)で製作中。
長さが2700mm 厚み90mm。ごつっ!

立ち上がりは石貼りということで下地のみ作成。

いくらフラッシュとはいえこのサイズになると相当重い。
無垢ならと思うとゾッとする。
お客様が古い欅を持ってこられた。

仏閣かなにかに使われていたようで、外見は黒ずんで表面割れが激しい状態だったが削ると神々しいオレンジの木肌が現れた。

割れの激しいところを取り除き、比較的ダメージの少ないところでソファーテーブルを製作。





あられ組みのコの字のテーブルでシンプルな形。
下には新聞や雑誌が置けるようラックを設けた。


こういった古材を利用して家具を作る依頼が時々入る。
昔の職人サンの仕口などがみれて面白いのだが思わぬところに釘などの金物が潜んでいるので注意が必要。


私事なんですが先日バリ島に行って来ました。

お土産を買いにパサールとよばれる市場へ。

いわゆるアジア雑貨屋さんに並んでいるような雑貨や衣類、調味料なんかがもうズラーッと並んでいて、どこからが誰の店なのかわからないくらいに雑然としている。
歩いているともうこれでもかというくらいに声をかけられる。

「ミルダケ~。オネガイ~。ミルダケ~。」

「シャチョウサン、ロレックス、ニセモノアル~。」

「kdjごぱjgなfじょp。」

とにかく無視してめぼしい物を探す。

おっと思って手にとってしまうともうアウト。
店員とのバトルが勃発する。



「オニサン、コレヤスクスル、トモダチ、トモダチネダンスル~。」
と電卓を持ってくる。

「コレ~サイショノネダン、デモ、ヤスクスル~。」

と電卓に明らかにボッタクリの値段を提示してくる。
それをとことん値切り倒すというのがココのシステム。

で渡された電卓にこちらの買値を打つ。「サイショノネダン」の三分の一くらいで買えるらしいのでそれを見越した値段を打つ。と店員は顔をしかめ、

「ヤススギル~。セイカツデキナイ。」

などと同情を求めてきて

「モウスコシ~。モウスコシ~。」

と値段を上るよう迫ってくる。ですこしずつUP。
そんなやり取りが延々と続くので、こちらの希望額になったら

「じゃ買わない」と立ち去ろうとする。・・・と

「OK!OK!」とあっさり引きとめられる。

なんとなく向こうが折れた感じで買い物バトルは終了。
勝者気分が味わえるがこのあっさり感が気になる。
つまり結局は儲かってんだよね、あっちが。日本で買うよりかはかなり破格なんだけどそれよりも原価は想像できないくらい低いんだろうな。

どこに行ってもこの繰り返し。なんなんだ「サイショノネダン」。はじめは楽しいけどすぐに面倒になる。
しかもバリのお金が大体だけど100円→10000ルピア。桁がデカイ。お土産で木彫りの人形を買おうとして9万ルピアと8万ルピアの間でギャーギャー言ってたんだけど結局は100円くらいの差しかない。しまいには2体で10万ルピアで決着ついた。1体で9万なのに2体で10万?なんじゃそりゃ。理解不能。

そんなこんなで買ってきた人形。現地では大体、黒っぽく着色してあるんだけどそのなかでも木目が他の人形と違うのがあったのでそれを購入してきた。

でペーパーかけて塗装を落とし、オイルフィニッシュ。
うーん、ローズウッドっぽいんですけど。ローズウッドといえば超がつく高級材。もしローズなら500円はかなりいい買い物だったのでは!?





うん。ローズということにしておこう。









最近、よい出会いがあった。

庭師を営んでらっしゃる方で、自宅の下駄箱を依頼していただき、その打ち合わせに行ったときのこと。

打ち合わせそっちのけで縁側に通され、職人や生き方についていろいろ話をしていただいた。

その話がホントに目から鱗もので、



職人は厳しい世界だが、自分の腕を信じて、常に相手のことを思いやりながら、決して謙虚を忘れてはならない。

人生で一番大切なのは人との出会い。いい出会いはお金では買えない。出会いを大切にしてその人のことを思いやりながら付き合って(仕事をして)いくと自ずとお金はついてくる。
お金を追い求めるといい出会い、いい人間関係からは遠ざかってしまう。人間より上にお金があってはいけない、あくまで人間の下にお金がないと。お金なんて所詮、人間の創造物なのだから。

まっすぐ、まっすぐ生きること、そうすれば食いっぱぐれることはない。



・・・と。

遠くを見つめながらそう話す職人の目は、優しいながらに力強かった。

なんとかカードのCMじゃないけど確かにこんな人との出会い、こんな話しはpricelessです。



で打ち合わせはというと、
「あなた(ウチの親方)が悔いのないようにしてください。こうやって仕事を頼むのも何かの縁。あなたを信頼して頼むのだから。とにかく、あなたが悔いのないように。お金のこととかは気にしなくていい。」

という感じで終了。

鳥肌たつね。燃えます~。


福岡のお客様より、リビングテーブルとTVボードの追加をいただき、それを納品してきました。
・・・といっても私は私事で納品に立ち会えなかったのですが。



↑リビングテーブル
ガラス天板で、下に雑誌や新聞を収納できるブロックがあります。
市松貼りにした突き板がアクセントです。



↑TVボード
バックパネルが存在感のあるTVボード。

WORKSの「File15」にも後でUPしておきます。


多機能のシステム家具。
(キッチンボード+パソコンデスク)

ワンルームマンションなんかに最適です。

怒涛の二ヶ月がすぎ、ちょっと落ち着いたので
慰労会というか打ち上げというかお肉を食べに行きました。



いや~お肉って、ホントにいいものですねぇ。(ハルオ風に)

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カウンター
プロフィール
HN:
shin1
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/16
職業:
家具職人
趣味:
焼酎
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