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家具や木工に関する専門的なことから、全然関係無い話まで 工房の日常を私シンイチが気ままかつ赤裸々に綴るコーナー。
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遅くなりましたが、

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて約1ヶ月ぶりの更新ですが、ボーっとしてたわけではなく年末から年始早々おかげさまでバタバタしてます。

一部の方から「更新は?」という声があがりましたので少し近況を報告致します。

現在は門司港に建設中の大型レストランの什器の製作に追われています。

その一部のカウンター。





3.2mのブビンガ材を継いで6.4mのカウンターにしています。厚みは30mmなんですが下に反り止めを兼ねたフラッシュパネルをつけ見付が90mmのごついカウンターになっています。一部フラッシュとはいえ下品な言い方をすればクッソ重いです。

そんなこんなで1週間単位で区切ってガーっと作っちゃ週末搬入という日々が続いています。

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日曜日に福岡の「U-house/ing」さんで行われている

「ハンス・J・ウェグナー 追悼展 ~PPMoblerの職人技~」

に行ってきました。


PPMobler社で製作されているウェグナーの作品がズラッと並べられていて、製作工程を示したサンプルや、組みたて前のパーツなど興味深い展示を舐めるように観てきました。



↑ウェグナーの名作椅子のアーム。オブジェとしても成り立つような造形美。尊敬します、ホント。



↑骨格標本のよう。


また有名な[the chair]・[peacock]の製作工程のDVDをウェグナーの椅子に座りウェグナーのテーブルでコーヒーを飲みながら観る(!)というなんとも贅沢な時間を満喫しました。

展示の様子はU-house/ingさんのブログに詳しく載っています。

U-house/ingの方にとても親切に接して頂き本当に感謝、感謝です。


1次選考結果通知がきました。
こういうのってやっぱりドキドキするものですね。

発表します・・。



↑Easy Chair
「選外」

落ちました・・・。



↑Biscuit (子供椅子部門)
「1次選考通過」

残りました。

Easy Chairについてはもう少し考えを練り上げたかったのが正直なところあります。これを機にもう少し煮詰めてみようと思っています。悔しいので。

子供椅子に関しては出展をギリギリまで悩みました。本来、友人の子供の為に作りましたので。でもせっかくということで出品しました。2次は現物選考なのでノックダウンの理が活かせるかな?っていうかバラして送っていいんでしょうか・・・。

2次は2月中旬受付、3月上旬発表です。










先日(といってっももう半年経つけど・・・)、大学時代の友人に赤ちゃんが生まれました。

以前から出産祝いは子供椅子をプレゼントしたいなと思っていました。

というのも尊敬するヴェグナー氏が親友であった、デザイナーボーエ・モーエセン氏に息子が誕生した際、プレゼントとして自身の父親の名前「ピーター」を捧げると共に、テーブルと椅子をデザインして贈ったというエピソードになんておしゃれさんなんだろうと衝撃を受けていたからです。
この椅子とテーブルは現在もカール・ハンセン&サン 社で製造、販売されています。

そこでウェグナー氏と同様に金物を一切使わず自分で「組みたて」、「分解」が簡単にできるノックダウン構造にしました。



自分なりに優しい感じを目指しましたがいかがでしょうか?



本当はこの椅子とウチのオヤジの名前「モリタカ」をプレゼントしたかったのですが、もう素晴らしい名前が決まっていたので、「モリタカ」のほうは遠慮させてもらいました。


座面張り。

張り方はチップウレタンを購入した「AZUMA(東加工所)」さんのサイトを参考にっていうかその通りに張っていきました。張り方はそのサイトに詳しく書いてますのでさっと流します。



↑座面の下地(コンパネ)にチップウレタン(20mm)を貼り付ける。



↑それにさらに仕上げ用ウレタン(10mm)を貼り、下地完了。



↑で仕上げ生地を貼っていきます。今回は本革ではなく合皮を使用。合皮っていってもかなり質感がいい。なんたって上代6500円/mもする。本革とあんまり変わらないのでは?
生地を張るときに悪戦苦闘した見た目ないタッカーを底貼り用の布で隠します。



↑椅子に取りつけ。



↑完成です。上品な感じに仕上がりました。


組みあがり、オイル塗装。

オーソドックスなデザインながらチェリーの質感が気品を高めています。強度や質感、ディテールの形状で「よくある既製品の椅子」との差別化を図る。また普遍的なデザインは自己主張を抑え、周りの環境に溶け込むという素晴らしい利点があると思う。座面は白の革張りを予定。
土日と世間は連休モードでしたが、納期が迫った仕事があるため交代で土曜か日曜のどちらかを休むことに。

で、土曜日に休みをもらい佐賀のバルーンフェスタへ。
フェスタといってもれっきとした世界大会らしい。
こっち(大川)に来てもう6年になるが初めて見にいった。

早朝、いっせいに飛び立つとのことで5:30起床。
早すぎかと思いきや会場近くは既に渋滞。いやーすごいね。みなさん。

車を止め歩いて「かせ川」の河川敷へ向う。
まだ日が昇ってないしらじらとした土手を歩く。
新鮮で気持ちが良い。たまには早起きもいいなと思う。

会場の対岸に陣取り離陸を待つ。
川越しに準備中の熱気球、そして日の出。なんか神々しい。

大会の説明がアナウンスされていたがよく聞こえなかった、かと思いきや一斉に熱気球が膨らみ始めた。そして次々に離陸していく。なんか非日常的な光景にワクワクする。



飛び立った熱気球は風にのってどんどん西の方へ。

ここで疑問、
・競技は?
・どうやって戻ってくるの?
・着陸地点は別のところ?

解決せぬまま帰路についたのでした。





オーソドックスな椅子を製作中。



材料はチェリーで座面は革張り予定。
脚、背もたれにホゾ穴彫って成型したところ。

なんかこういったごく普通の椅子を作るのは初めてなので逆に新鮮。


ウォールナットバージョン。







組む順序を変えたせいか、アルダーの前作よりも精度がいい気がします。



ちょっと仕事がきれていたのでいろいろと試作なんかしてます。

で、ヒロシに作業するときにちょっと腰掛けられるスツールを作れって指令が下った。

自分でデザインをおこし作りを考える。もちろん加工に必要な治具も考えなくてはならない。いい勉強になる。

で出来あがったスツール。



うん、デカイね・・・。図面ではもっとスタイリッシュな感じだったのにねぇ。平面と立体のギャップにぶち当たってしまった。特に四角いフォルムは対角で見ると単純に(横に)1.41421356・・・倍になるからなぁ・・。
本人も頭の中のイメージと違うと作りなおしを志願。



で、2作目。



うん、当初のイメージに近いんじゃないか?スツールっぽくなった。
しかしじっくり見てると、全部留めで仕上げて小口が出ないデザインのほうが面白いんではという話に発展し、

3作目。



ぐっと繊細な感じに。
突き板で作ったかのようなデザイン。
でも無垢モンです。無垢ということで伸縮という問題が後々出てきそうだが・・・。ま、使ってみて経過を見てみようと。



ここ数日のヒロシの軌跡。
加工方法や治具作り、組み方などいろいろ試行錯誤していたがほんといい勉強になんたんじゃないかと思う。


当初の作業用だから簡単にというニュアンスはとっくに無くなっていたな・・・。









↑手洗いカウンター。
必要最小限のシンプルな手洗いです。





↑トイレ収納
見づらいですがトイレ横に収納があります。天袋は開き戸。
そしてサイドから引き出す一見引き出しに見えない引出しにはトイレットペーパーのストックが入ります。




↑洗面台
左には洗濯機置き場。右はクローゼットになっています。
洗面台下は引き出しがあり、かさばる小物を収納できます。
ふだん使わないストック類は天袋へ。




↑ヘッドボード・ベッド
ベッドはマットレスを置くだけのシンプルな構造。通気性を考えスノコ状の土台の上に乗せています。
ヘッドボードはサイド下には足元灯。上の段の下には読書灯となるチューブライトが仕込んであります。




↑トイレカウンター。
丸窓と丸い手洗いボウルが印象的なシンプルなカウンターです。


これらのY邸に納めた家具はHPWORKS[File16]にUPしておりますのでそちらもご覧ください。

先週末、Y邸無事納品完了しました。





↑キッチン収納。
主に冷蔵庫やキッチン家電を収納。周りにはこれまた最大クラスのトーヨーキッチンさんのキッチンがあり食器や鍋類はそちらで十分かと。圧巻の3600mm吊り戸。










↑ダイニングカウンター。
キッチンを取り巻くように設置。天板はブビンガ無垢材。こちらも収納力抜群。鉄板焼きコーナーもあります。









↑ワインラック。
右のスペースにはワインセラーが入ります。
左のテーブル下にはサービスワゴンが。







↑ダイニングキッチン全景



続きは次回で。



ブビンガのダイニングカウンターです。



土台となる箱を連結します。
キッチン側(裏側)は引出しと開き戸の収納になっています。



カウンター天板をのせたとこです。
とにかく重い!みんなでひーこらひーこら言いながら連結。



カウンターの端にはカウンターをくりぬいて作った蓋が。



その下には鉄板焼き用のコンロがあるのです。
週末、取り付けでした。



足場板を使っての作業。2台を連結して3600mmの家具になります。



側面のパネルのなかに天井から垂れ下がった配線を通し、あらかじめ開けておいた穴に通します。



組み立て中に同時進行で電気屋さんがスイッチプレートを繋いでいきます。



メインイベントの扉。とにかくデカイので一苦労です。



取り付け完了です。
かなりのデカサなんですが空間がこれまたデカイので意外と大きく感じません。

なにはともあれ扉が調子よくいったのでよかった。

この他の家具も後日UPいたします。


ブビンガのダイニングカウンターです。

店舗用ではなく住宅用ってのがすごい。

厚み45mmのブビンガ。



長さ3600mm+2250mmのL字です。

奥行きは750mm。かなりの重量です。
仕上がった家具やパネルに配線用等の穴をあける作業。正直嫌いです。仕上げた家具を傷つけてる感覚になるのと、ミスるとおじゃんになってしまうから。


ましてや電気屋さんから配線図を渡されて開口位置や開口寸法を指定されてるとき。ほんとプレッシャーかかります。





今回の3600mmのパネルに開ける穴。多過ぎです。
部屋のスイッチ系統が集中してこのパネルに入るのでこんな感じになりました。もちろん位置、寸法等指定です。

図面を見ながら開口位置を墨していくのですがここで自分の書いた墨を客観視しないといけません。主観的にみるとミスに気づかないものです。



一見ランダムに見えますがプレートがつくとプレートの外ヅラが揃うらしい。こういう情報もプレッシャーになります。

作業の肉体的疲労より精神的に疲れる作業です。


現在製作中のキッチン収納。



側板
ちなみに左端の黄色Tシャツは1750mmのH氏。

例の天井高3600mmいっぱいいっぱいの家具。


3600mmとなると機械でカット出来ないので「原寸で作る」か、「パネルを重ね合わせていく」しか思いあたらないのですが今回はこの側板の中にいろんな配線(コンセントやら部屋の照明スイッチ、インターホンまでコレにつきます。)を通さないといけないので後者で作りました。

んー・・・・しかし現場が思いやられます。
しかし組みあがんの?コレ。
当たり前だけど別注の仕事をしていると家具の材種や大きさが毎回違う。

最近ふと感じるのは注文を受ける家具の寸法がだんだんデカクなってきてるということ。

最近は店舗什器も多くやらせてもらっているというのがあるとは思うが、一般住宅用にしても例外ではない。

天井が高い開放的な空間だったりスパンの長い壁面だったり、スケール感が昔とずいぶん違う気がする。

大きい家具は結局、ジョイントして現場で組み上げるので、工房で組むサイズはいつもと変わらないが2,3台のボリュームを現場で1台にするとかなり迫力がある。

現在、製作中の物件が天井高3600mm。吹き抜けではなく1フロアの天井高。で、その天井いっぱいの収納を作ってます。

昔はデカクても8尺(2400mm)くらいだったのにな。



TVボード

薄型大画面テレビの普及がすすみ、壁掛けにするお客様が増えてきている。
大型ディスプレイが宙に浮いてる感じ・・・近未来設定の映画で見ていた光景がもう一般住宅に定着しつつある。21世紀になったときそんなに未来的な印象はなかったが着実に未来像に近づいてるんだなと実感する。鉄腕アトムや空を飛ぶ自動車はまだ先のことだろうけど。




シンプルなコの字型ダイニングテーブル。


エントランス収納。
黒檀突き板貼り磨き塗装。








ベッド・ナイトテーブル。
ナイトテーブルはこのブログで紹介しましたが隠し引き出し付き。ベッド下部には間接照明が仕込んであります。





TVパネル(ベッドルーム)
B&Oのオーディオ、スピーカーが特徴的です。





福岡の某タワーマンションの最上階へ納品中。
5月に大体の納品を済ませてあと少し追加分を製作、納品予定。

その現場が過去最高の高さ。33階。

ベランダからは福岡の市街地、玄海灘が目下に広がる。








足がすくみます。

家具は後日UPいたします。


昨日、座面を編み終えました。完成です。





こんな感じです。
実際できあがって座ってみるとこうすればよかったといった点がいろいろと見えてきて毎回ではありますが椅子の奥の深さを痛感します。今回自分の中でいろいろな試みを試せていい勉強になりました。

とにかく椅子展に「出すこと」が目標だったので出来上がってよかった・・・。


組む前に下塗りしておいたので仕上げ塗り。
背もたれを汚さないよう養生をして。



明日、休みなので座面を編んで完成予定。





座面の編みに関して少し。
今日、熊本へ納品に行ってきたんですが、そのお宅にあったダイニングチェアがペーパーコードで編んだタイプだったので裏側なんかを見せていただきました。

今回、僕がやってるカナコ編みとは若干ちがくて、裏面を張らずにピンに引っ掛けて折り返すというもの。






こうすることによってペーパーコードが半分ですむ。経済的。こういう編み方があるとは知っていたが現物を見るのは初めてだ。デンマークの職人が編んだと思われるその座面をみながら編みの綺麗さにただ関心。うーん職人仕事だなと。自分なんかまだまだだなと。

この方法だとペーパーコードは少なくてすむし、ひっくり返したときもすっきりしていていいなぁと思いました。でもこのピン(金物)どこで手に入るんやろ?いつか挑戦してみたいものです。



組みあがり。

背もたれを別に作ってたのは両サイドで吊って座る態勢によって背もたれの角度が自由に変わるようにした。



いつも椅子を考えるとき背もたれの角度ってかなり悩む。
背が自由に動く椅子で気持ち良い角度を探すのも良いかも。

座り心地は座面張るまでお預けです。(以前にも書いたけど椅子製作で大切なモックアップや模型での検討というのを全くせず製作に入ってるので座り心地は全くの未知です。これじゃいかんのやろうけど・・・。今回座面がかなり急勾配なんでそこがどうかな・・・。)

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カウンター
プロフィール
HN:
shin1
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/16
職業:
家具職人
趣味:
焼酎
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