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家具や木工に関する専門的なことから、全然関係無い話まで 工房の日常を私シンイチが気ままかつ赤裸々に綴るコーナー。
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木匠工房の事務所は敷地内にある一軒家のダイニングキッチンなのである。

ちなみにほかの部屋は作り置きしてあるテーブルや椅子、そのほかの資材のストックルームになっている。

引っ越してきてもう1年になるのだがちょっと事務所の見栄えを良くしようということになり空いた時間にパソコンデスクや本棚といったものをあまった材料で作ってきた。

で今回はキッチン。老朽化したポリ板がなんとなく嫌な感じだったので戸板をかえることに。以前の事務所の壁に貼ってあった突き板が余っていたのでとりあえずそれで作ることになった。



↑Before



↑After

戸板をかえるだけでずいぶん印象が変わった。
ま、個人的に矢張りはあまり好きではないが余っている材料ということで仕方がない。引き手もチェリー製のオリジナルの引き手をつけたが同材(ウェンジ)、もしくはステン製のほうが合いそうだ。

つぎは後ろのピンクのタイルや剥がれている壁紙をどうにかせねばなぁ。


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曲げ木も成功(?)したことですんで
自主制作のほうに戻ります。

h50mmの曲げ木を中心としてその上下に25mmずつ集成し100mmくらいの背もたれを作ろうと思ってたんですが、25mm曲げ材がたくさんできたためこれを5つ集成して作ることに。
わざわざ50mmの材を曲げたのに使わないとはもったいないとは思いましたが、ま、失敗したときの保険ということで。

苦労したのは、曲げ材にホゾ穴(丸)を掘る。なにせ曲がってるので定規面がない。固定する治具をつくりルーターでボスッと。苦労したがその写真をとってない。ま、だいたいそんなもんです。

であとは前回同様、削って形を作っていく。





前回よりもスムーズなラインができたと思う。2回目やし。

で、前回と大きく違うのがそう、目切れ。

これが前回。



R氏が落としたらポキッと折れた。やっぱもろいということが証明されたわけだが・・・無残。

で、これが今回の曲げ材による背もたれ。



やっぱ木目が通っていると見た目にも綺麗やし安心感がある。

曲げ木を試して正解やな。

さ、脚と連結、連結。
本日が本番。
材料を50mm×35mmに。
帯鉄もステンレス屋さんから1.2mmのステンレスを買ってきた。
二時間強、蒸煮したあといよいよ曲げ。



!!曲がった!

しかも案外すんなりと。歪もほとんどなくいい感じ。

なんかもう少しでかくてもいけるんじゃないか?
欲が出てきた。

背もたれはぎ合わせなしの1枚で作れるんじゃないか?
さすがに100mmはキツイか?
今日はカマドを使い蒸煮。
やはりストーブとでは火力が雲泥の差。
スチーマーの隙間からシューシュー蒸気が出てくる。



今回も35mm×25mmの楢材。スチーマーに入る限界の長さに木どりし、帯鉄もそれに合わせて長くした。

二時間蒸煮後、曲げ。



昨日の曲げ加工に比べるとやはり若干曲げやすい。
歪も昨日に比べるとあまりみられない。これくらいは成功といえるのではないだろうか?

「百聞は一見に如かず。」で、やはりネット上の写真や情報だけではわからないことが多い。成功かどうかさえわからんし。

今回は椅子の背もたれの材として使えれば、それはそれで成功なのか・・・。

んー、実際の曲げの現場をこの目で見てみたい。
ま、そういうわけで曲げ木を試みることに。

とりあえずネットで情報収集。

木工関連の技術情報がたくさん書いてある「鯛工房」さんのサイトを参考に曲げ木に必要なモノを自作。




↑まず蒸し器(スチーマー)とカマド。カマドは作ったが天候が雨のため今回はストーブの上に置いてみた。火力的にはやや不安。



↑ベンディングストラップ(帯鉄)とベンディングハンドル。
サイトでは製材用の帯の木の刃を加工して使っていたがすぐ手に入らない為、とりあえずDIYショップで3mm厚の帯鉄を購入。

今回、曲げるのは楢材で35mm×25mmの材。

一日、水につけた後、スチーマーで2時間蒸して型につけ曲げる。
工程も「鯛工房」さんのサイトを参照に。



グニャーとはいかないが、なんとか曲がることは曲がった。

内側が圧縮され若干ひずんでる。曲げ木の理論上、外側が伸ばされ内側が圧縮されることは間違いないのだがこの歪みは果たしてしょうがないのか、それともなにか間違っているのか?とりあえず考えられる問題をしらみつぶしに考え変更し繰り返し曲げてみるしかないのか。


正直、ストーブの熱量では高温の水蒸気を発生させることが不可能ではないのかという疑問とストラップ(帯鉄)に対する不安、がぬぐいきれない。材料の長さも短い気がするし。

明日とりあえず、カマドを使いもう少し火力面を変えて試してみる。

前回話したとおり広い材から削り出し。
下の材(サンプル)のようにまずホゾ穴を加工する。



上のサンプルは背もたれから肘にかけての一番長い部分でコレに背もたれのところだけもう2層積層して高さを増し、それから削り出す。



こんな感じ。
いい感じじゃない?
と調子にのって削ってたら・・・




「ッ!NO!!」

削りすぎてしまった!なんてこったい!
おまけに目切れのせいでホゾ穴の周りがポロポロ崩壊してきた。

んーここまでやったのに・・・。





一応脚につけてみるもみっともない、恥ずかしい。

・・・・・やり直し・・か。

・・・・・・・・・。

どうせやり直すならもうこんなゴリゴリ削ったりせんで曲げじゃ曲げ!

っというこで次回より曲げ木に挑戦です。





椅子っぽくなってきた。


次は問題の笠木(背もたれ)。
曲げ木以外の方法を考えたがいい案は出ず・・・。

大きな材から削り出すことに。
力技。強引。なんとでも言ってください。


ここで問題なのは目切れ。

幅広の材から削り出すと、どうしても肘のほうへ行くにつれ目切れがひどくなり強度的に問題。ポキッと折れかねない。

「何層かに集成すればとりあえず折れはしないだろう。」
「とりあえず形に。」

と、楽観的に作業開始。
ところが・・・・

続く。

今年初の現場作業。

といっても大がかりなものではなく、
某オフィスの応接ルームに雑誌をディスプレイするための棚の取り付け。





横幅3.6mの棚が2段。

横の会議室で会議中だったため、やけにインパクトドライバの音が気になり、ヒヤヒヤで取り付け。うるさくてスミマセンでした。




今日仕事始め。
みなさん今年も宜しくお願いします。

仕事始めなのにあいにくの天気。
明日からも爆弾低気圧の影響で大荒れらしい。
盆あけ初日も確か台風だったような・・・。
本日で今年の仕事納め。



ですので大掃除して機械に油を注したりしてます。

今年1年本当にありがとうございます。
来年もどうぞ宜しくお願いします。

良いお年を・・・。
本文とは関係ありませんがとりあえず

「メリークリスマス!」

で、本題です。
脚の形も整ってきましたので貫(座面下の幕板)の加工です。
本物は成型合板で湾曲した四角形(うまく表現するボキャブラリーがありません・・・)ですが、それはちょいと無理なので、貫を「合いかぎ」にし、対角線でつなぎ、座面を貫に固定することで強度をだそうとしています。

ここで厄介なのが、

1.貫に対して脚が傾いている(勾配がついている)
2.丸脚に対しての胴つき

この2点。厄介というより面倒。でもやんなきや進まんし。

ホゾの周りだけ八角形のままにしておき、胴つきを45°でつくる。
もちろん貫に対して勾配もついているしでとにかく面倒。



↑加工後の貫。わかりづらいかな・・・。




↑組みあがり。




↑前脚。影で八角形だったことがまだわかるかな・・。



↑後ろ脚

組みあがったとこでホゾ周りの成形。丸脚に仕上げる。
んー手間かかる。
エルボ-チェアを模倣しようと思いはや数週間。
なかなか腰が上がらなかったがようやくスタート。

とりあえず丸脚からつくるか。



旋盤がないため削り出すしかない。

角材にあらかじめホゾ穴をほる。

角材を八角棒にする。

テーパーをつける。

あとは削るべし。

の手順でイメージの脚に近づけていく。

本物が手元にないため某ショップで要な部分だけコッソリ採寸してきたがやはり限度があるのであとはネット上の画像から大体の寸法をひろった。

うーん・・・・アバウトォ。


50コ完成しました。





材料は楢で、オイルフィニッシュです。

こういった「大量に同じモノを」ということが今まであまりなかったためパーツの管理や加工の流れ、時間配分など苦労したみたいです。(←ひとごとですが)

できあがった充実感はかなりあるんじゃないかな。御疲れ様っす。


引き出し50パイ。

ひとつずつ削り合わせて調整...。
冬といえば・・・

そう!鍋っす。

4、5人あつまれば超リーズナブル。

今回は「博多 もつ鍋」。



んーあったまる。
A4サイズの小箱(引き出し)です。

50個の注文でRがひたすら組みつづけてます。



↑パーツが多い!(これで一部)



↑こういう小箱。材料は楢。



あと何個?





最近、カールハンセン&サン社から発売された「エルボーチェア」。
ウェグナーの新作として発売されたんですけどデザイン自体は50年も前に出来上がっていたとのこと。当時の生産性とかの理由で商品化されなかった椅子がここにきて発売された。

実際座ってみたが、あの腰を包み込んでくれる座り心地、そのフォルム、スタッキング可能という実用性といい「流石」のひとこと。

こういう椅子を作りたい!いや作らねばいかん。と思い、まずは真似ることからと「完全コピー」してみようと心に決めたのです。


が、背もたれの曲げ木であったり、丸っこい脚であったり、座面下のラミネートの幕板であったり、現在の機械ではどうしても困難なことが多すぎて「完コピ」ではなく、モデュール的なとこはそのままにウチで出来ることで限りなく近づけてみようということにします。

あくまで自主製作ですのでいつになるかわかりませんがちょくちょく作業状況をアップしたいと思います。


この前、ガソリンスタンドへ給油しにいったときにその事件は起きました。

僕はジムニーに乗ってるんですが、
ジムニーは給油口をあけるのに車の鍵が必要なんです。

鍵の先っちょでロックを解除しないと開かないんですが
下手なヤツがやると鍵が曲がっちゃうときがあるのです。

でも今回のホシは違ったのです。

給油が終わり、支払いを済ませたらレシートと一緒に鍵を返してもらうんですが、

ホシ「あのー、鍵ってはじめからこんなになってましたっけ?」

そいつがレシートと一緒に差し出した鍵は・・・・



そう、グリンッと一回転しとるのです。

((逮捕じゃー!!こらー!))

しかしホシは謝罪しようともせず、無罪を主張してきます、

ホシ「ぜんぜん力いれてないんですけど・・・・。」

((マリックかっ!?さては。))

たまたまスペアキーを持ち合わせていたのでよかったけど
こんな鍵じゃ動きませんよ。車。

最後に非を認めたホシの謝罪がこれ。

ホシ「すみません。合鍵をつくって弁償しますんでこの鍵かしといてもらえませんか?」

((ほー。君は一回転した合鍵をつくる気なんですねー。でもそれじゃ車は動きませんから。))

んー最近、鍵運がないなぁ。










楢を削っていたら楢の精がでてきた。

今日は納品で熊本へ。
以前から紹介しているソファーテーブルとTVボード、CDラックを納品しました。



フローリングは着色していますが同じ楢材でした。
楢はなんかこう優しいというかあったかみのある雰囲気になりますねぇ。
ウォルナットのスピーカーとの相性も良いようです。



↑ソファーテーブル。
低すぎず高すぎず、ソファに座った状態でも床に座った状態でも使える高さです。




↑TVボード。
部屋が広いせいか50mmという厚みがちょうどいい感じに思います。
後々、薄型テレビへと変わっていくことを考慮して奥行きを抑えています。




↑CDラック。
試作して持っていったのですがそのまま購入していただきました。ありがとうございます。一応、120枚くらい収納可能です。


無事納品が終わりその帰り際、玄関の横に植えてあるシンボルツリーが「ミズナラ」であることに気づき、前回のカウンターデスク、トイレカウンター([works]NO12参照)と今回とすべて楢で作ってきたことに何か運命的なものを感じました。

ソファーテーブル。



w1200×d700×h360。
material:楢

床に座って使うことも考慮して少し低めに。
明日、TVボードと共に納品予定。



↑棚を差し込んだアリ溝は埋め木する。




TVボード完成。(W2050 d450 h450)

さすがに厚い板をつかってるだけあって
重厚感たっぷり。っていうか「~感」じゃなくて実際に重厚。
二人で持つのがやっと。
TVボードは50mm厚の楢を使用。
形はお客さまの要望でオープンシェルフに。

見た目はシンプルな形なんだけどこれだけ厚いと重いので加工も一苦労。
加工も結構ややこしい。



側板は天板にホゾでさしこむ。
側面には棚板を差し込むアリ溝が彫ってある。



↑棚板。側板に差し込むアリザン。



仮組。側板(脚)を天板(今は裏になってます。)にさしこみ、後ろから棚をアリ溝に差し込む。
アリ溝はだんだんすぼまっていて、棚を叩き込むほどに締まっていく仕組み。
この締め具合が難しい。ほんとにコンマ何ミリかで全然変わるし。
ちょっとキツイかな?と思って一削りしたら「あらっ?ユルイ?」っていうこともしばしば。
微妙にシビアな世界です、これ。


今月はじめに打ち合わせにいった熊本のS邸の
ソファーテーブルとTVボードを製作中。

ソファーテーブルは天板サイズが1200×700。
脚はシンプルな4本足。
前回のカウンターデスクに合わせて楢材を使用。



↑脚と幕板

ホゾの効かせ具合がミソ。
これみたいに木口(コグチ)に近ければ近いほど気をつかう。
効かせすぎると割れるから。

今日、納品で博多の歓楽街「中洲」へ。

コインパーキングに車を駐車。

運転席から降りて鍵をかけドアを閉める。

トラックは集中ドアロックではないので助手席にのってたY君に

「カギ、カギ。」と助手席側の鍵をかけるよううながす。

そのとき運転席にささったままの鍵が目にはいる。

「あ、待っ((バタン!))て・・・・・。」


中州鍵中事件」発生。



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性別:
男性
誕生日:
1979/02/16
職業:
家具職人
趣味:
焼酎
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