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家具や木工に関する専門的なことから、全然関係無い話まで 工房の日常を私シンイチが気ままかつ赤裸々に綴るコーナー。
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以前、欅の古材でソファーテーブルを作ったと書きましたが
その欅がまだ余っていたので文机をとの注文をいただきました。

天板に脚を「吸い付き桟」でつけて反り止めを兼ねるデザインになりました。

その吸い付き桟の蟻溝を掘ってるところ。



治具に沿ってハンディールーターで彫っていきます。



蟻溝。
三角形が蟻の頭のようというのがその名の由来とのこと。(さだかではない)英語ではダブテール(鳩の尾羽)。どっちもどっちのネーミング。



溝幅は前にも書いたが1/300くらいの勾配ですぼまっています。つまりこの天板は奥行きが500mmなので蟻溝は手前(入口)にくらべ一番奥は1.5mmくらいすぼまっていることになります。この勾配によって桟が吸い付くように天板に付くことになります。だから「吸い付き桟」。


次は天板の表面の加工。
今回はちょっと手の込んだ加工をします。
続きは次回で。

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今日は海の日。
なのでメンザイを貼りまくって仕上げまくります。(意味不明)



3mm無垢材のメンザイ(うちではヒモと呼んでる)を速乾ボンドで貼っていきます。留めで。



金曜に急ぎの仕事が入って連休出勤です。
昨日は台風が来てたのでお昼であがりましたが。

ソファーテーブル(大)(小)あわせて10台。
樹種もバラバラでチェリー・ナット・シルキーオーク・黒檀の4種。



数がまとまってあるときはみんなで協力して役割分担。これに限る。1日半でとりあえず大体の形になった。後は側面のメンザイ(3mm無垢材を使用)を貼って仕上げるのみ。

火曜の朝には塗装屋さん行きです。
先日書いた受付カウンターの全貌。



↑腰壁には現場で石を貼る。



↑フロント側








↑カウンターの後ろにつくオープンの棚。
製作はYが担当。親方に怒鳴られながらだが形に出来るようになってきた。ひとつひとつ作り上げていくことが自信につながる。



受付カウンターをゼブラウッド(突き板)で製作中。
長さが2700mm 厚み90mm。ごつっ!

立ち上がりは石貼りということで下地のみ作成。

いくらフラッシュとはいえこのサイズになると相当重い。
無垢ならと思うとゾッとする。
お客様が古い欅を持ってこられた。

仏閣かなにかに使われていたようで、外見は黒ずんで表面割れが激しい状態だったが削ると神々しいオレンジの木肌が現れた。

割れの激しいところを取り除き、比較的ダメージの少ないところでソファーテーブルを製作。





あられ組みのコの字のテーブルでシンプルな形。
下には新聞や雑誌が置けるようラックを設けた。


こういった古材を利用して家具を作る依頼が時々入る。
昔の職人サンの仕口などがみれて面白いのだが思わぬところに釘などの金物が潜んでいるので注意が必要。


福岡のお客様より、リビングテーブルとTVボードの追加をいただき、それを納品してきました。
・・・といっても私は私事で納品に立ち会えなかったのですが。



↑リビングテーブル
ガラス天板で、下に雑誌や新聞を収納できるブロックがあります。
市松貼りにした突き板がアクセントです。



↑TVボード
バックパネルが存在感のあるTVボード。

WORKSの「File15」にも後でUPしておきます。


多機能のシステム家具。
(キッチンボード+パソコンデスク)

ワンルームマンションなんかに最適です。

福岡の「マツダグミ」様に納品に行ってきました。

この天板も事件時、トラックに積まれていましたが事件のため納品させていただく時間が無く、泣く泣く次の日に出直すということになりました。





シンプルで無機質な空間にチェリーの暖かい木目が映えます。
脚はガラス天板用のシンプルなスチール脚。
それに合うように天板も薄く仕上げました。

以前ブログで紹介したように天板は両面仕様になっていて裏返すと違った雰囲気が楽しめます。


↑ブラックチェリーサイド


↑ウォールナットサイド




例の事件を乗り越えた家具たちです。



↑シューズボックス
浮遊感のある大容量のシューズボックス。



↑玄関収納
これも浮かせて付けてあります。
下には窓があり、そこから差し込む光で浮遊感が際立っています。



↑キッチン収納
奥にはジャーやレンジを収納するスライドカウンター付き。
手前は大容量の引出しです。



↑リビングボード
パソコンデスクをかねたリビングボード。
長さ3mのL字型です。



↑ダイニングテーブル
テーブルはウェンジの無垢材を使用。
無垢とは思えないシャープなテーブルです。


詳しくは「Works」のFile15にUPしていますので是非ご覧ください。

produced by A&A

福岡の設計事務所「マツダグミ」様から
新しい事務所の打ち合わせ用のテーブルを頼まれました。

ガラス天板用のスチールの脚があるということで天板だけを製作しました。

脚にのっけるだけなのでおもいきって表裏を違う素材にし、リバーシブルで使えるようになっています。


side.C:ブラックチェリー


side.W:ウォルナット




気分に合わせて家具の表情を変える、それもありかも。

サイドテーブルです。



なにをかくそう引き出し付です。




詳細。





なに隠そう・・・。


チェリーのダイニングセット。



ワーキングドロワー(チェリー)。
両面に引出しがついています。天板はチェリー無垢材。




反り止めの加工。



同じ方向からではなく交互から送り蟻で天板につける。



天板の蟻溝、反り止めの蟻は手前から奥に書けておよそ1/300の勾配ですぼまっている。

反り止めの蟻の方が若干大きくできていて、突っ込めば天板に吸い付くように接合されることから吸い付き桟とよばれている。
ブラックチェリーの一枚板をつかったテーブルを製作中。



デザインはK-TABLE(products 参照)。

しかし長さが1800mmなため椅子を片側2脚と考えると、どうもバランスが悪い。
そこで脚の角度を立てることで椅子の入るスペースを確保することになった。

こういったデザインの変更時、CADが本当に役に立つ。見た目のバランスや寸法がいろいろな角度から検討できる。
パースなんてボタン一つ(正確にはそうはいかないが)だから便利なものである。



椅子のバリエーションが増えました。





↑chair (normal-type)
普通の椅子より大きめのゆったり設計。
ダイニングからパーソナルチェアまで幅広く対応。
肘つきもあります。






↑dining-chair(NEW!)
ダイニングを意識して全体的にサイズダウン。
背もたれの角度を起こし、座面の奥行きを短くしたタイプ。
両肘つき、肩肘つきタイプもあります。






↑easy-chairne(NEW!)
イージーチェアタイプ。自分の時間に浸る椅子。
シートハイを低くし、背もたれの角度を大きくしました。
座面もかなり広めでゆーったり座れます。
オットマンはスツールとしても利用可能です。


白で統一されたリビング・ダイニングとは一転して、ベッドルームにはベッドとナイトテーブル、ドレッサー(鏡台)をマッカーサー(黒檀)で作りました。



ベッド。
リビングボード同様、ベッド全体が浮いているようになっています。マットレスが到着していなかったので完成形が見れず残念です。右奥がコの字型のナイトテーブル。



ヘッドボード。厚みが75mmで重厚な感じです。
ヘッドボードからはキャンティレバー式の棚が付いています。



この棚は前面が引き出しになっています。
前板の小口を留めでつくっているため、引出しを閉じてしまうと1枚の棚板のようになり一見、引き出しがあるとはわからない作りになっています。



ドレッサー。
薄い引出しが3杯と普通サイズの引き出しと底が深い引き出しが1杯ずつと、かなりの収納量があります。
取っ手がない見た目にシンプルなデザインです。
先週、福岡に納品へ。

長さ4mのLivingBoard。しかも壁←→壁(カベカベ)。



幅木(家具の脚になるところ)を前面から200mm引っ込めることにより浮いた感じに見せている。



上部はズラ~っと引出し。

シンプルでモダ-ン。
コルビュジェのソファとも合ってます。

このほかに同フロアの
・DiningTable
・Desk
・KitchenShelf
も白で統一。(残念ながら写真がありません・・・。)


鏡台の引出しの下から側にかけて突き板の木目をつなげて仕上げている。

立ててしまうと寝そべって見えるかどうかのトコロ。
普通は突き板なんて貼って仕上げない。

恐らくお客さんも気づかないであろう。
もちろん気づいてもらえたらかなりウレシイ。

じゃ仕上げて誰が喜ぶの?って話になる。

答は「自分」です。

フラッシュ家具を作っていてコーナー(角)の処理をどうしようかとよく悩む。

例えば天板と側板をつなげるとき、側板に天板が乗ってるように見せる(天板の小口が側面にでる。)のか、側板と天板が繋がってるように組む(留めで組んでるように見せる)のか。

見た目がシャープに見えるのは後者である。が、化粧合板を留めで突き合わせると見た目はシャープだが、後々そこが擦れて下地がでてきて見れたものではなくなる。

で、その対処法として化粧合板の突き合せのところに合板と同じ厚みの無垢材を埋めて処理する。これがスミギである。

大体4mmの化粧合板を使っているので4mm角の無垢材を使っている。

こうすることにより見た目もシャープで、角が擦れて下地が見えることもなくなるのである。



例)
コの字型ナイトテーブル
左の側板から天板に折れ曲がる角に埋め込まれている4mm角の無垢材がスミギ。
本日が本番。
材料を50mm×35mmに。
帯鉄もステンレス屋さんから1.2mmのステンレスを買ってきた。
二時間強、蒸煮したあといよいよ曲げ。



!!曲がった!

しかも案外すんなりと。歪もほとんどなくいい感じ。

なんかもう少しでかくてもいけるんじゃないか?
欲が出てきた。

背もたれはぎ合わせなしの1枚で作れるんじゃないか?
さすがに100mmはキツイか?
今日はカマドを使い蒸煮。
やはりストーブとでは火力が雲泥の差。
スチーマーの隙間からシューシュー蒸気が出てくる。



今回も35mm×25mmの楢材。スチーマーに入る限界の長さに木どりし、帯鉄もそれに合わせて長くした。

二時間蒸煮後、曲げ。



昨日の曲げ加工に比べるとやはり若干曲げやすい。
歪も昨日に比べるとあまりみられない。これくらいは成功といえるのではないだろうか?

「百聞は一見に如かず。」で、やはりネット上の写真や情報だけではわからないことが多い。成功かどうかさえわからんし。

今回は椅子の背もたれの材として使えれば、それはそれで成功なのか・・・。

んー、実際の曲げの現場をこの目で見てみたい。
ま、そういうわけで曲げ木を試みることに。

とりあえずネットで情報収集。

木工関連の技術情報がたくさん書いてある「鯛工房」さんのサイトを参考に曲げ木に必要なモノを自作。




↑まず蒸し器(スチーマー)とカマド。カマドは作ったが天候が雨のため今回はストーブの上に置いてみた。火力的にはやや不安。



↑ベンディングストラップ(帯鉄)とベンディングハンドル。
サイトでは製材用の帯の木の刃を加工して使っていたがすぐ手に入らない為、とりあえずDIYショップで3mm厚の帯鉄を購入。

今回、曲げるのは楢材で35mm×25mmの材。

一日、水につけた後、スチーマーで2時間蒸して型につけ曲げる。
工程も「鯛工房」さんのサイトを参照に。



グニャーとはいかないが、なんとか曲がることは曲がった。

内側が圧縮され若干ひずんでる。曲げ木の理論上、外側が伸ばされ内側が圧縮されることは間違いないのだがこの歪みは果たしてしょうがないのか、それともなにか間違っているのか?とりあえず考えられる問題をしらみつぶしに考え変更し繰り返し曲げてみるしかないのか。


正直、ストーブの熱量では高温の水蒸気を発生させることが不可能ではないのかという疑問とストラップ(帯鉄)に対する不安、がぬぐいきれない。材料の長さも短い気がするし。

明日とりあえず、カマドを使いもう少し火力面を変えて試してみる。

今年初の現場作業。

といっても大がかりなものではなく、
某オフィスの応接ルームに雑誌をディスプレイするための棚の取り付け。





横幅3.6mの棚が2段。

横の会議室で会議中だったため、やけにインパクトドライバの音が気になり、ヒヤヒヤで取り付け。うるさくてスミマセンでした。




50コ完成しました。





材料は楢で、オイルフィニッシュです。

こういった「大量に同じモノを」ということが今まであまりなかったためパーツの管理や加工の流れ、時間配分など苦労したみたいです。(←ひとごとですが)

できあがった充実感はかなりあるんじゃないかな。御疲れ様っす。
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プロフィール
HN:
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年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/16
職業:
家具職人
趣味:
焼酎
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