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家具や木工に関する専門的なことから、全然関係無い話まで 工房の日常を私シンイチが気ままかつ赤裸々に綴るコーナー。
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引き出し50パイ。

ひとつずつ削り合わせて調整...。
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A4サイズの小箱(引き出し)です。

50個の注文でRがひたすら組みつづけてます。



↑パーツが多い!(これで一部)



↑こういう小箱。材料は楢。



あと何個?


今日は納品で熊本へ。
以前から紹介しているソファーテーブルとTVボード、CDラックを納品しました。



フローリングは着色していますが同じ楢材でした。
楢はなんかこう優しいというかあったかみのある雰囲気になりますねぇ。
ウォルナットのスピーカーとの相性も良いようです。



↑ソファーテーブル。
低すぎず高すぎず、ソファに座った状態でも床に座った状態でも使える高さです。




↑TVボード。
部屋が広いせいか50mmという厚みがちょうどいい感じに思います。
後々、薄型テレビへと変わっていくことを考慮して奥行きを抑えています。




↑CDラック。
試作して持っていったのですがそのまま購入していただきました。ありがとうございます。一応、120枚くらい収納可能です。


無事納品が終わりその帰り際、玄関の横に植えてあるシンボルツリーが「ミズナラ」であることに気づき、前回のカウンターデスク、トイレカウンター([works]NO12参照)と今回とすべて楢で作ってきたことに何か運命的なものを感じました。

ソファーテーブル。



w1200×d700×h360。
material:楢

床に座って使うことも考慮して少し低めに。
明日、TVボードと共に納品予定。



↑棚を差し込んだアリ溝は埋め木する。




TVボード完成。(W2050 d450 h450)

さすがに厚い板をつかってるだけあって
重厚感たっぷり。っていうか「~感」じゃなくて実際に重厚。
二人で持つのがやっと。
TVボードは50mm厚の楢を使用。
形はお客さまの要望でオープンシェルフに。

見た目はシンプルな形なんだけどこれだけ厚いと重いので加工も一苦労。
加工も結構ややこしい。



側板は天板にホゾでさしこむ。
側面には棚板を差し込むアリ溝が彫ってある。



↑棚板。側板に差し込むアリザン。



仮組。側板(脚)を天板(今は裏になってます。)にさしこみ、後ろから棚をアリ溝に差し込む。
アリ溝はだんだんすぼまっていて、棚を叩き込むほどに締まっていく仕組み。
この締め具合が難しい。ほんとにコンマ何ミリかで全然変わるし。
ちょっとキツイかな?と思って一削りしたら「あらっ?ユルイ?」っていうこともしばしば。
微妙にシビアな世界です、これ。


今月はじめに打ち合わせにいった熊本のS邸の
ソファーテーブルとTVボードを製作中。

ソファーテーブルは天板サイズが1200×700。
脚はシンプルな4本足。
前回のカウンターデスクに合わせて楢材を使用。



↑脚と幕板

ホゾの効かせ具合がミソ。
これみたいに木口(コグチ)に近ければ近いほど気をつかう。
効かせすぎると割れるから。



箸置。



ご贈答用。60個(!)セット。
テーブルと、椅子、それにレジカウンターを納品してきました。
ほかの業者さんが作業中ということもありセッティングまではできなかったので
全貌が見れずに少し残念です。
あれだけのブビンガの1枚板の天板が並べば圧巻であることは間違いないと思うのですが。
写真が手に入れば後々UPしたいと思います。
10日オープンということで機会があれば是非食べにいきたいお店です。



↑ひとまず奥の個室にならべられた椅子。
こちらはレジカウンター。
天板は無垢で下の収納はブビンガの突き板を使用。



↑御客様側。



↑内部の収納。
天板に電磁調理器を入れる穴をあける。

型を作ってハンディールーターで少しずつ掘っていく。
なにせ硬いので一回に3~4mmが限界。
45mmの厚みの天板なので十数回に分けて掘る。



裏は排気の関係で2段掘り。反り止めといい裏はえらい手間がかかってる。



あんまし硬いので途中で刃がかけた・・・。

無垢の天板に不可欠なのが「反り止め」。
木の収縮によって天板が反るのを防ぐためにある程度の厚みの角材を天板の下に
「吸い付き桟」やボルトなどで固定するというもの。
しかし天板の下にそういった部材が突出しているのは正直、見た目が悪い。
だから今回はスティール製のT字プレートを埋め込むという方法をとった。
こうすることにより強度もあるし天板の裏がフラットになるため大変見た目がいい、はず。



↑カウンターの裏側。
木目に対して直交してる溝にスティールのプレートを埋め込む。
フラットにするためにハンディールーターと溝きりカッターを使い3段彫りにしている。
非常に手間がかかった。



↑カウンターの連結部分と反り止め用の溝。

塗装した後、ペーパーコードを編んでいく。





だいたい1脚編むのに5時間くらい。

Yチェアで有名な某メーカーの椅子貼り職人さんは1日に十数脚編むらしい。
ということは1脚1時間をきってることになる・・・。

「熟練」だけでそんなに速くなるのか?なんか根本的に違うもの(貼り方、貼るための道具)があるのか?謎だ・・・。
加工、仕上げ(仮)と終わったら組んでいきます。



↑締め治具を使い組んでいきます。



↑椅子の両側のパーツを組み上げた状態。片肘仕様です。




↑背もたれのスピンドルをつけてるところ。



↑ズラ~と組みあがった椅子達。



テーブルと一緒にカウンター用の椅子の注文もうけました。
オリジナルの椅子のサイズを一回り小さくし、背の角度を少し起こしたいとの要望でした。もともとサイズダウンしたタイプを作ろうかと話は出ていたのですがなかなか実行することができなかったので良い機会とサンプルを1台作り、了解を得て8脚分の製作にとりかかりました。

椅子はパーツが多いのとホゾが多いのでとにかく手間がかかります。









成形後、ひとつひとつ仕上げていきます。
椅子部主任のKURAさんは昨日、今日とウェンジの粉と奮闘していました。



ワイドサンダーで厚みをそろえた板を正寸にカットしていく。
大きいので機械で切ることができない為、丸ノコでカット。



カット終了後のL字カウンター。



奥行きがかなり広い。

とにかく重く、硬いので一つ一つの作業に「気合」と「かけごえ(悲鳴)」が必要。
福岡の警固にある焼き鳥「八兵衛」さんの奥にオープンするもつ鍋屋さんのテーブルの注文を頂きました。

材はブビンガです。(material No4参照)
総長さ5mのL字カウンターも含め結構な量があります。


今回は6mのブビンガの板3枚からとることになりました。



カウンターをはじめ、全てのテーブルの天板が奥行き750mmの1枚板ということで、ウチにある機械ではどうもこうも歯が立たないので製材所で荒木どりしていただくことに。



製材所にはバンドソーのお化けのようなのがあり、ものすごい轟音が鳴り響くなか、あの硬いブビンガがスコスコ割かれていきました。



この状態からワイドサンダーをかけていただき、平面を出し、厚みを45mmにそろえていきます。

しかし重い!こりゃ仕上がるのが先か腰が壊れるのが先か・・・。


厚みをそろえて皮目を整える。
なるべく自然の皮目を残したいのですが、虫食いなどひどいところは削って自然っぽい皮目を作る。「自然っぽい」ってのが難しいんですけど。個人的に好きな作業の一つ。彫刻をしてるような感じが好き。

で、もつ鍋のコンロ用の穴をあける。
今回は中央に20mmの隙間が開いているデザインの天板というこでしたのでこんな感じに。





で、仕上げ。今回は店舗ということもありウレタン塗装。
ということでサンディングまで終え、最後は塗装屋さんへ。
今度、福岡にオープンするもつ鍋やさんのテーブル天板を製作中。
材料はタモ材。まずは「木どり」。材料を見ながらどういうふうに使うかを選別。ここでだいたい決まるといっても過言ではない。今回は「自然な感じ」ということで「割れ」なんかも所々にとりいれていく。



座面張り。
今回は黒のコットンテープを使用。



完成。





座ってみると座面後部へのたわみ、歪みは拍子抜けするほどない。
十分もってる。しかし、横方向のストレスに若干難有り。貫を追加するしかないのか?

思ったよりは良くできた方だと思う。死作にならずにすんだし。
背もたれのテープの処理や面形状など
細かいディテールはまだまだつめてかなければならないなぁ。

いつの日か商品化を目指して。
仕上げーの、塗装しーの。



面取り、仕上げ〈仮)、本組み。



ここまでくると大体の概観がみえてくる。

そう、今回はキャンチレバー構造の椅子を作っていたのです。
キャンチレバーの椅子で有名なのはジョージ・ナカシマのコノイドチェアですが、
あの椅子とは逆に一番重みがかかる座面後ろが浮いているのが今回の椅子の特徴。
不安だったその部分(キャンチレバー)はなんとかもちそうやし。
ディテールでつめる個所は何点かあがってきてるけど、とりあえず完成まであとすこし。

脚から座面にかけて成形。

椅子を試作(思索)中。

模型やモックアップは作らず「とりあえず現物から」志向なので、出来上がるまで座り心地が予想つきません。今回は構造的にも過激な椅子ゆえ完成後、座ると崩壊の可能性も…。

ま、そのための試作なんですが、どうなることやら。





炬燵(kotatsu)
size:1300×850×360
material:black cherry oilfinish
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カウンター
プロフィール
HN:
shin1
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/16
職業:
家具職人
趣味:
焼酎
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