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家具や木工に関する専門的なことから、全然関係無い話まで 工房の日常を私シンイチが気ままかつ赤裸々に綴るコーナー。
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福岡の「マツダグミ」様に納品に行ってきました。

この天板も事件時、トラックに積まれていましたが事件のため納品させていただく時間が無く、泣く泣く次の日に出直すということになりました。





シンプルで無機質な空間にチェリーの暖かい木目が映えます。
脚はガラス天板用のシンプルなスチール脚。
それに合うように天板も薄く仕上げました。

以前ブログで紹介したように天板は両面仕様になっていて裏返すと違った雰囲気が楽しめます。


↑ブラックチェリーサイド


↑ウォールナットサイド




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例の事件を乗り越えた家具たちです。



↑シューズボックス
浮遊感のある大容量のシューズボックス。



↑玄関収納
これも浮かせて付けてあります。
下には窓があり、そこから差し込む光で浮遊感が際立っています。



↑キッチン収納
奥にはジャーやレンジを収納するスライドカウンター付き。
手前は大容量の引出しです。



↑リビングボード
パソコンデスクをかねたリビングボード。
長さ3mのL字型です。



↑ダイニングテーブル
テーブルはウェンジの無垢材を使用。
無垢とは思えないシャープなテーブルです。


詳しくは「Works」のFile15にUPしていますので是非ご覧ください。

produced by A&A

前回からの続き

その最終手段とはズバリ「荷物載せかえ作戦」。

レンタカー会社から違うトラックを持ってきてもらって山ン中で乗せかえる無謀とも思えるミッション。
インポッシブルなんていってられない。やるしかない。

ということでレンタカー会社からトラックを持ってきてもらい坂道でトラックの尻と尻をつけ雨で家具をぬらさないようにゲートにはシートで屋根をつくり、まるでなにかを密輸してるような雰囲気の中移し変えは行われた。




なんとか移し終えたときにはもうお昼。

2時間で着く現場に7時間もかかってしまった。

とりつけも次の日にまたがってしまいお客様には大変ご迷惑をおかけしました。本当にすみませんでした。

取りつけた家具は後でアップしたいと思います。



前回のつづき

どうやらトラックのクラッチが死んでしまったらしくギアがまったく入らない。また山中ということで携帯の電波もはいらない。車どおりは多いのだが、ま、軽い遭難状態になってしまった。


幸いにも軽トラと2台で移動していたので、トラックに二人おいて、軽トラで二人下山し助けを呼ぶことに。

通勤時間に伴い交通量の増えた山道は止まったトラックのせいで片側交互通行状態になっており、ときおりブーイングのようなクラクションが聞こえてくるといったなかに取り残された二人。しんどいだろうな・・・と思いながらも助けを呼びに下山。電話して戻ってくると非難を浴びているトラックの中で二人は爆睡してるのだった。


とりあえずレンタカー会社に連絡が取れたのが8:00すぎごろで、ディーラーや引っ張れる車を手配するとのことだったがいつ助けにきてもらえるのか全くわからない状態がつづく。

「ああ・・・お客様待ってるだろうな・・・。」


一向に進展しない状況。降り続く雨。

昨日、あんなに遅くまでかかって準備し、今朝も早起きして出てきたのに・・・。

焦りといらだちのなかついに最終作戦を決行することになった。

つづく
今日は福岡の現場へ納品の日。しかし、過去最悪の事件がおきてしまった。

それはすでに昨日の納品準備から始まっていたのかもしれない。

24日(納品準備)

造りつけの家具4点(どれも大物)を塗装屋さんから受け取り、仮組みやら取り付けの為のコザコザしたものを作り始めたのがすでに夜7:00をまわってからのことだった。コザコザといっても引き出しの前板をつけたり戸板をつけたり、スキマ埋めをつくったりとかなりの仕事量。結構時間がかかる。
また明日の納品日の天気は雨。普通の2tトラックに積んでシートをかけて雨を防ぐには家具の量が多すぎる為、屋根つきのトラックをレンタルすることに。

コザコザと積み込みを平行して行い全部積み終えたのが日付が変わって25日の1:30のことだった。これでもちょっとした出来事なのだが事件は次の日起きた。

25日(納品日)

この日は現場(福岡)に7:30ということで工房を5:50に出発。この時点で皆睡眠時間は3時間ほどだ。普段よりデカイトラックに若干戸惑いながらアクセルをふかす。なんか違和感。馬力がないというか1速から3速あたりまでの加速が悪い。空回りしてる感じ。でもいつも乗ってるトラックじゃないしこんなものなのかなと福岡を目指す。道中には山越えがあるのだが事件はそこで起きた。

山を登り始めて、本格的に細く急な上りに差し掛かったとこでトラック失速。

5速から4速、3速と落としても一向に加速しない。

2速、そして1速。

フィーーンッ! 

むなしい音とともにでッかいトラックは山道で止まってしまった・・・



つづく
福岡の設計事務所「マツダグミ」様から
新しい事務所の打ち合わせ用のテーブルを頼まれました。

ガラス天板用のスチールの脚があるということで天板だけを製作しました。

脚にのっけるだけなのでおもいきって表裏を違う素材にし、リバーシブルで使えるようになっています。


side.C:ブラックチェリー


side.W:ウォルナット




気分に合わせて家具の表情を変える、それもありかも。

サイドテーブルです。



なにをかくそう引き出し付です。




詳細。





なに隠そう・・・。
最近、セレブなことがある。
(「セレブ」の使い方がこれでいいのかは疑問だが)

木工を生業にしてる人なら誰もがそうだと思うがとにかく鼻糞がたまる。鼻毛も恐ろしく伸びる。
セレブの話かと思いきや鼻糞の話!?と思ってる人、まだ話はココからです。

工房にはティッシュが常備されていておもいおもいに鼻をかんだり鼻糞をホジホジしてりしているんですが、現在、工房にあるティッシュがこれ、



そう、その名も「鼻セレブ」。

普通のティッシュにくらべ柔らかく、きめこまやく、優しい肌触り。

普通のティッシュが男の肌ならこの鼻セレブは女性、いや赤ちゃんの肌。

鼻をかむ、鼻糞をほじる、そんな些細な行為に普段と違う贅沢さを感じる、それが本当のセレブというものなのではないでしょうか!


いや、違うな・・・。




チェリーのダイニングセット。



ワーキングドロワー(チェリー)。
両面に引出しがついています。天板はチェリー無垢材。



長かったエルボーチェアの模倣製作。
今回の座面張りで最終回です。



今回はどうしても本革張りにしたくていろいろ革を探しました。馬革か山羊革を使おうと思っていたのですがなかなかいいものが見つからなくて結局羊革(ラムスキン)にしました。柔らかく肌触りは最高なのですが強度的にどうなのかは疑問です。誰か知ってる人がいれば教えてください。



↑チップウレタンを座面形状にカット。若干大きめにカットしてあります。



↑座面型(コンパネ)にチップウレタンを貼りつけその上から仕上げようウレタンをまいています。



↑最後に革をはっていきます。曲線を出すのにえらく苦労しました。裏を餃子の皮の様にしながらどうにかこうにかタッカーで止めていって完成。





↑最後に本体と連結。
いやー、とうとう完成です。
いろいろとありましたがなんとか形になりほっとしてます。
今回は構造上ホンモノより奥行きが小さくなってしまいやはり若干窮屈な感じはありますが、背もたれの腰にあたる感じなんかはいい感じに出来たなと思います。
曲げ木で作った背もたれのラインの削り出しなんかはまだまだだなと。
しかしこれを作ることで自分にとってよい収穫が多くあり、これからの製作活動に活かせるといいなと思っています。


木材がどれだけの力で破損するのか実験しました。
箱状に組んだ木材(アルダー t=15mm)をプレス機にかけプレスしていき破損までの経緯をこと細かく観察・・・・・・というのはウソで、

新人のHが引き出しのハコを組んでいて、プレス機で締めすぎて割ってしまったというわけで・・・・。
しかし、どんだけ締めとんねん!こんな割れ方見たこと無い。
見事すぎて怒る気もしないのでブログにて公開の刑に処しましす。

反り止めの加工。



同じ方向からではなく交互から送り蟻で天板につける。



天板の蟻溝、反り止めの蟻は手前から奥に書けておよそ1/300の勾配ですぼまっている。

反り止めの蟻の方が若干大きくできていて、突っ込めば天板に吸い付くように接合されることから吸い付き桟とよばれている。




北欧モダン
デザイン&クラフト展

フィン・ユール、リンドベリ、ムーミン
北欧の暮らしに生まれた、
こころやさしきモダニズム。

を観るために長崎県美術館へ行ってきました。
美術館は長崎市の出島にあり、綺麗でモダンな建物でした。

http://www.nagasaki-museum.jp/  (長崎県美術館)

北欧(スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェー)の独特の風土と
穏やかな時の流れの中で育まれ、愛され続けてきた家具・食器・玩具など約300点を紹介する国内初の本格的展覧会ということで結構見ごたえがあった。

なかでもタピオ・ウィルッカラの積層合板による彫刻シリーズは衝撃だったな。必見です。


機能性を追求したフォルムの中に垣間見る手仕事の丁寧さ、これが北欧スタイルの真髄のように感じた。奇をてらわない普遍的でやさしいデザイン。観ているだけでなんかこう穏やかで心地がよい。


ブラックチェリーの一枚板をつかったテーブルを製作中。



デザインはK-TABLE(products 参照)。

しかし長さが1800mmなため椅子を片側2脚と考えると、どうもバランスが悪い。
そこで脚の角度を立てることで椅子の入るスペースを確保することになった。

こういったデザインの変更時、CADが本当に役に立つ。見た目のバランスや寸法がいろいろな角度から検討できる。
パースなんてボタン一つ(正確にはそうはいかないが)だから便利なものである。


この季節につきものなのが「別れ」であって、
「別れ」につきものなのが「出会い」であります。

Rが今日をもって工房を出ることになりました。

同じ屋根の下で仕事を共にした同僚がいなくなるのは
正直、実感が沸かないけど寂しいことで、、、、。

新しい顔ぶれでの今後の仕事も新鮮で楽しみでもあり、

なにかと想うことが多い今日この頃です。

R,がんばれ、俺もがんばる。

椅子のバリエーションが増えました。





↑chair (normal-type)
普通の椅子より大きめのゆったり設計。
ダイニングからパーソナルチェアまで幅広く対応。
肘つきもあります。






↑dining-chair(NEW!)
ダイニングを意識して全体的にサイズダウン。
背もたれの角度を起こし、座面の奥行きを短くしたタイプ。
両肘つき、肩肘つきタイプもあります。






↑easy-chairne(NEW!)
イージーチェアタイプ。自分の時間に浸る椅子。
シートハイを低くし、背もたれの角度を大きくしました。
座面もかなり広めでゆーったり座れます。
オットマンはスツールとしても利用可能です。


忘れてる人も多いと思いますが自主製作中のエルボーチェアです。
曲げ木によってできた背もたれを脚と連結。
その後、オイル塗装。仕事でオイル塗装した後のウエスで、ことあるごとに拭いてたらテカテカに。



座面は下地のコンパネをとりあえずのっけました。クロの本皮貼りを予定。ホーススキン(馬革)かゴートスキン(山羊革)悩み中。どっちが適してるとかあんのかな?



肘部。断面がもうちょい楕円に近いイメージなのだが脚との連結のかねあいで妥協せざるを得ぬことに。次はその辺も考え直さねばナ。





曲げ木の成果。



ホームページをバイリンガル化している。

しかし、自分の英語力の無さに唖然。ぜんぜん単語が出てこん。

独自ドメインも取ったし近々kishou-koubou.jpとして公開予定。

ちなみに日本語サイトはとりあえず今のまんまです。

白で統一されたリビング・ダイニングとは一転して、ベッドルームにはベッドとナイトテーブル、ドレッサー(鏡台)をマッカーサー(黒檀)で作りました。



ベッド。
リビングボード同様、ベッド全体が浮いているようになっています。マットレスが到着していなかったので完成形が見れず残念です。右奥がコの字型のナイトテーブル。



ヘッドボード。厚みが75mmで重厚な感じです。
ヘッドボードからはキャンティレバー式の棚が付いています。



この棚は前面が引き出しになっています。
前板の小口を留めでつくっているため、引出しを閉じてしまうと1枚の棚板のようになり一見、引き出しがあるとはわからない作りになっています。



ドレッサー。
薄い引出しが3杯と普通サイズの引き出しと底が深い引き出しが1杯ずつと、かなりの収納量があります。
取っ手がない見た目にシンプルなデザインです。
先週、福岡に納品へ。

長さ4mのLivingBoard。しかも壁←→壁(カベカベ)。



幅木(家具の脚になるところ)を前面から200mm引っ込めることにより浮いた感じに見せている。



上部はズラ~っと引出し。

シンプルでモダ-ン。
コルビュジェのソファとも合ってます。

このほかに同フロアの
・DiningTable
・Desk
・KitchenShelf
も白で統一。(残念ながら写真がありません・・・。)


鏡台の引出しの下から側にかけて突き板の木目をつなげて仕上げている。

立ててしまうと寝そべって見えるかどうかのトコロ。
普通は突き板なんて貼って仕上げない。

恐らくお客さんも気づかないであろう。
もちろん気づいてもらえたらかなりウレシイ。

じゃ仕上げて誰が喜ぶの?って話になる。

答は「自分」です。

フラッシュ家具を作っていてコーナー(角)の処理をどうしようかとよく悩む。

例えば天板と側板をつなげるとき、側板に天板が乗ってるように見せる(天板の小口が側面にでる。)のか、側板と天板が繋がってるように組む(留めで組んでるように見せる)のか。

見た目がシャープに見えるのは後者である。が、化粧合板を留めで突き合わせると見た目はシャープだが、後々そこが擦れて下地がでてきて見れたものではなくなる。

で、その対処法として化粧合板の突き合せのところに合板と同じ厚みの無垢材を埋めて処理する。これがスミギである。

大体4mmの化粧合板を使っているので4mm角の無垢材を使っている。

こうすることにより見た目もシャープで、角が擦れて下地が見えることもなくなるのである。



例)
コの字型ナイトテーブル
左の側板から天板に折れ曲がる角に埋め込まれている4mm角の無垢材がスミギ。
ウェグナー氏が1月26日、コペンハーゲンの自宅にて永眠されたそうだ。享年92歳。

機能、デザイン、すわり心地、あと何よりもその作品からにじみ出ているクラフトマンシップは数多くの木工職人に影響を与えたことだろう。

心からご冥福をお祈りいたします。
心地よいいそがしさってのはあると思う。

なんか自分のペースに乗れてモノがトントン出来上がっていく充実感。

さいきんちょっとバタバタしてる。

そんななか感じたちょっとしたこと。


この時期になると「ぜんざい」の差し入れがある。



今日は雪がちらつく寒い日。

こんな日はあたたかいもの、あまいものに限る。
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1979/02/16
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